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今村昭秀学校長のコラム

今村昭秀学校長のコラム 2017年度

今村昭秀学校長イラスト

(イラスト:マンガ科 小日向一葉)
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2017年度

2017.4.15(New!)

春はあけぼの……。枕草子(まくらのそうし)のごとく、春は夜明けの空が明るくなる明けがたの曙(あけぼの)がいゝという、そんな朝、玄関を開けると近くの里山からウグイスの鳴き声が聞こえ、まさに季節は春ですが、桜が見ごろを迎えたと思ったら、寒暖や雨が行きつ戻りつしたような日々があり、そんな不安定な天候のおかげで、まだサクラが咲き残っていた10日の朝、明治神宮の神域の芽吹きはじめた木々にかこまれた明治神宮会館で、新入生441名を迎えて入学式を行いました。 この日は、これぞ春。といったおだやかな陽気に恵まれて、幸先(さいさき)のよいスタートをきることができました。式場には、さわやかな春の息吹(いぶき)が漂(ただよ)い、春風がそよそよと気持ちよく吹く、春の、のどかなさまをいう、春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)という言葉が浮かんできました。そんな中、学校長式辞、理事長祝辞、来賓祝辞、教職員紹介、新入生宣誓。と式次第にそってとどこおりなく進行することができました。引き続き在校生の学業成績優秀賞、学園特別賞などの賞状授与を行いました。新入生はそのまゝその場でガイダンスがあり、保護者の方には参集殿に移っていただいて「春季保護者説明会」を行い、多くの熱心な保護者の皆さんに参加いただいて、私は改めてアイサツをさせていただきました。
本校に入学したことで出会った仲間は、自然の大きな循環(じゅんかん)の中で、有機的につながっているような気がします。人と人とのつながりに距離感や過ごした時間は関係なく、つながるべき相手はその前からつながっているのではないでしょうか。見ず知らずだった人たちがこうして出会って仲間になるわけですが、それぞれ多様な価値と感性が出会ったことで、新たなクリエイションが生まれるのでは、と期待しています。
毎年たのしみにしている神宮会館の庭のシダレザクラの紅色の花、純白の花が満開で見ごろでした。サクラの種類は300種以上あるそうですが、それぞれの多様な価値と感性の違う400名を超える新入生を見ていると、野生種、自生種、園芸種、八重咲き、一重咲き、花の色も大きさも、早咲き、遅咲き、など開花時期も違うそんなサクラになぞらえてしまいました。
サクラといえば、当て字で偽客(にせきゃく)と書く、売り手とぐるになって客の購買心をそゝる役をする大道商人の仲間や、演者と共謀(きょうぼう)して聴衆(ちょうしゅう)にまじり、他の人々にも共鳴させるような言動をするいわゆるヤラセの人をサクラと言いますが、語源は諸説あるようです。その一つに江戸時代の芝居(しばい)小屋で役者に声をかけるヤラセの見物人役はパッと派手に景気よくやって、パッと消えることからサクラのようだ、とそう呼ぶようになったというのがあります。 そういえば、映画「男はつらいよ」シリーズで大道商人だったフーテンの寅さんの妹の名は「さくら」でした。

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