今回初めて個展するにあたり、私が選んだテーマが『生と死』である。
一見重たく感じるだろうがこれらはとても身近で表裏一体の存在である。
なぜこのテーマを選んだのかというと、一言で言ってしまえば、鍾乳洞に感動したから、である。
私の実家福岡県の近くにはカルスト大地や鍾乳洞がいくつも在る。
夏にそのうちの一つに訪れたところ、幾万年もの年月と自然の荘厳さ、したたかさ、そして遊大さを肌で感じ取り、衝動的に描いた作品が『生々世々』である。
その後鍾乳洞についてリサーチしたところ、私が卒業制作で制作した作品『共生』と通じるものがあると感じた。
そして卒業制作を振り返りつつ、生と死に関連する感情や印象を中心に、具象、抽象、そして膨刻を制作し、展示する事とした。
大きく言えば『生と死』だが、具体的には『輪廻』、『永遠』、『命』をテーマに作成した。
まだまだ至らぬところも多い作品ばかりだろうが、どうか私の作品に込めた思いが少しでも伝わることを願っている。
また、今回展示作品は全てBASEというECサイトより購入できるので気に入った作品があれば是非。

芸術家　牧野美裕希

1996年4月26日生まれ。
西南女学院高等学校卒業後、イギリスのUniversity for the Crealive Arlsに入学。
もっと色々なアートを深く （日本語で) 学びたいと感じ2年生の頃退学。
その後、東京デザイン専門学校のクリエイティブアート科に入学
卒業制作ではありがたいことに学園特別賞を受賞。