イラストレーション科/マンガ科/アニメーション科 のブログです

就活やってみた。【アニメ背景】

2022/07/06

梅雨明け早々猛暑でぬくといですね、あ、ぬくといは遠州弁で暖かい、という意味です。

皆様、ご機嫌は如何でしょうか。

アニメーション科2年、川合水彩です。

アニメーション科(以下A科と省略)は2年制なので、最近は就活に関して頭を抱え、切羽詰まっている生徒が多いように感じます。

その最先端を走っているのは私でした。

先月いっぱいは、アニメーション背景業界での就職を目指して頑張っていたんですね。

6月末に締切だったので。

朝4時半に起床…

洗濯物を取り込み、身だしなみを整え…

部屋を軽く片し5時半に電車に揺られ…

大体7時前に学校の一号館に到着します。

もちろん扉は空いていません。

鍵がかかっているのです。

掃除のおばちゃんに挨拶をし、鍵を開けて頂きます。いつも綺麗にしてくれて、ホント助かります!

そして外界から隔たれた地下のホールにその身を閉ざし、ファミリーマートで買った朝ごはんをかっこみます。ココ最近は運動できないので、なるべく野菜や鶏肉等、体にいいものを選んだつもりが、手に持っているのは きのこの山 なんですよね〜。

うひゃ〜。

 

持参のファイルからTMK用紙を取り出し、ポスターカラーや雑巾等をフィールドに配置したらもうここからは私のターンです。

ポスターカラーっていうのは不透明水彩の絵の具です。お安い割にはスタジオジブリ美術部の方々も愛用しているウルトラ有能な画材です。

先日買った2500円の削用筆(鬼高い)を手に装着。仕上げ前の背景画にかましていきます。

世界堂で色んな筆を買っていたら、貯金が三万円を切っていました。(笑)

いや笑えません。

 

目指している背景会社はアナログが主流。

誤魔化しの効かない原本での取引。

私の腕が度重なる腱鞘炎と焦燥で震えだします。

しかし、描くしかないのです。

この試練を乗り越えればこの世の全てを俯瞰で見据える大賢者となるのだから。

ふと鏡に映った自分と目が合うと、涙が出てきます。これもよくあります。

途端に自分が分からなくなり、筆を持つ手もガタガタ震えだすのです。

今の自分のままで大丈夫なのだろうか、後どれ位頑張ればいいのだろうか等という疑問が、私を心の闇という螺旋階段へ誘い始めるのでした。

 

そんな時間も束の間、午後からは授業が入っています。

お腹がすいたら地下にある自販機でパンを買ってソイツにむしゃぶりつきます。

こういう時の自販機ってと〜っても便利。

自販機にも軽い目配せで挨拶を交わし、フィールドの片付けに入ります。

そして午後の授業。

A科のカリキュラムは週に2回、午前休講の日があります。絵の具を施すにはその日が狙い目!

背景の先生方も本気で教えてくれて、届かないような場所にも手が届きそうです。

1時間の電車に揺られ、寮に着いたら直ぐにパソコンを開きます。借り部屋なので絵の具を使うのは気が引けるんですね。

使うのはPhotoshop。

背景講師の方に学校メールを介して添削して頂いたオリジナル背景に手を加えます。

うわぁ〜。わちゃわちゃ。

 

 

気が付けば午前2時半。

シャワーを浴びて軽くマッサージすれば、布団に入る準備は整いました。

そして、会社に採用された自分を想像しながら、亜音速の速さで意識を投げ捨てます。

これを×25くらいやって自身を追い込みまくりました。最後の方はほぼ狂人と化していたんじゃないかと思うほどです。

通年は憂鬱だった6月。

ゾンビ状態で暮らしていたので、記憶がほぼ飛んでしまってこんな早い6月があったとは…と自分でも愕然としています。

今は結果待ち。例え落ちたとしても、今までの努力が消えた訳では無いですよね。

でも、今思えばそんな日々が愛おしいし、何だかんだ言って、私なりの幸せがそこにあったような気がします。

幸せってそうですよね。

兎に角、前に進めること。

今よりもより良い環境が想定できる。それに対してアプローチができる。そして、次のステージに上がれる。

その繰り返しをしている時…寄り良い環境に行きつこうと、それらを遂行している時…

輝かしい未来を想定できて、様々な方に真摯に向き合って頂けるということがどれだけ幸せか、この1ヶ月で身に染みました。

 

 

何が言いたいのかというと、本校にはこれだけ頑張れる環境があるよ、ということです。 皆さんも是非、自分探しに如何でしょうか。

背景は奥が深いですよ。

オープンキャンパス、お待ちしています。

アニメについて、いっぱい語りましょうね。